♪電波ソング大好き♪

ゲーム主題歌などで着実に勢力圏を広げつつある同人音楽。 特にエロゲ主題歌を中心とした、聴いて楽しい音楽をリスペクトしつつ紹介するブログです。

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「初音ミク」が変えるもの、変えないもの

まずはこちらのご紹介から。



発売1ヶ月にしてついにここまで来たか! と思わされた珠玉の一曲。

文句なし! 何一つ文句ありません! すごい! 純粋にすごい!

ここまで来てしまうと、もう人間のヴォーカルなんて必要ないよね? と息巻いてしまう人がいるのも分からなくもない、そんな出来です。AutoTuneという、プロ向けに制作されたけっこう高価なチューニングソフトを通しているのが、聴き応えの高さに反映されているそうです。こんな曲なら、普通にCDで売っていてもおかしくないと、掛け値なしにそう思いました。

さて、「初音ミク」自体の盛り上がりもさることながら、「初音ミク」に関する様々な言説もまたいろいろと盛り上がっているようですね。今日はそのあたりについて、私なりの雑感を述べていきたいと思っています。




・「初音ミク」によって福音をもたらされるもの

「初音ミク」は確かに画期的なソフトウェアで、技術の進歩(いかに自然な音声に近づけるか)という点でも目を見張るものがあるだけでなく、それでもなお不自然さの残る合成音声を逆手にとった特徴――“萌え”系の歌声でアイドルソングに向く――を備えたことで、それまでの合成音声とはひと味違う強みを得ました。言うなればアイディアの勝利、と言ってしまっても過言ではありません。

しかし、それでもやはり(その特徴を生かせなければ)人間の歌声にかなわない部分がまだまだ残っているのも事実です。実際のところ、声の張りや、高音域の伸び、低音域の厚み、そして何より感情を込めた歌い方といった点で、生身の歌い手さんに歌ってもらった方が何かと都合のよいことは多いだろう、とも推察されます。

これは何も「初音ミク」が稚拙だからだということではなくて、仮に今後VOCALOIDシリーズが発展していくにしても、それを使いこなすだけの技量と手間は必然的に要求されてきます。少なくともある程度の知名度やコネクションのあるミュージシャンで、身近に歌い手さんを確保できる状況にあれば、そちらを選んだ方が楽なのではないかと。

ただ、逆に言えば、知名度やコネクションを欠いているアマチュアのミュージシャンには、「初音ミク」は福音となるであろう、ということでもあります。特に、地方に在住しているアマチュアのDTMerにとっては、身近で「それなりに歌の上手な」歌い手さんを確保することは案外、難題なのではないでしょうか。これは確率の問題であり、もっと言えば母数の問題でもあります。ヴォーカルを募集し、オーディションをやればそれなりの人数が集まり、結果的にその中から優良な選択肢を選べる首都圏のミュージシャンとは違って、地方在住であれば限られた選択肢の中でやりくりせざるを得ない――そういう人たちにとっては、「初音ミク」という選択肢は相対的にかなり魅力なのではないかと思います。

その文脈に沿うなら、ave;newやMOSAIC.WAVのような「既に優れた(音楽性に合った)ヴォーカルを確保している」人たちにとっては「初音ミク」は必要がないのではないかと思うのですが、意外にもave;newのa.k.a.dRESS氏はノリノリだったりするのが面白いですね。やっぱり“シンセバカ一代”の血が騒ぐんでしょうか(笑)。




・「初音ミク」によって駆逐されるもの

前述の通り、上手な歌い手さんの歌声と比較してしまえば、合成音声は物足りない点が多いため、生身の歌い手さんが総“死亡”するような事態は今後ともあり得ないかと思います。ネタにマジレスしてもしょうがないのでしょうけど(笑)。

しかし、手間暇をかければ、冒頭の「Packaged」のように聴き応えのある歌ができるのも既に実証済み。こつこつピッチをあわせたり、エフェクトをかけたり、素人が聞けば気の遠くなるような作業も、やる人はやるし、そういうのが好きな人だっています。

もっとも、現実に目を向けると、同じような手間暇をかけて制作されている“生身の”歌い手さんの歌だって少なくはありません。いちいちピッチをあわせないと、エフェクトをかけないと聴けたものではない、下手くそな“歌手”が割と平然と存在しているのも、今の“音楽業界”の現実でもあります。

特に最近になって増えた、完成度の高い「初音ミク」の歌に対しては、絶賛の声が上がる反面、やや侮蔑的なニュアンスで「こいつプロじゃね?」というコメントが寄せられることがしばしば見られます。話題化が急速に進んだ今、歌をアップするのがプロだらけでつまらない、という意見さえ出ています。

でも、実際にプロばかりなのかどうかは分かりませんが、プロでさえ惹きつける部分も「初音ミク」にはあると思うんですよね。少なくとも、生身の“歌手”の歌を、こつこついじっているような音屋さんにしてみれば、「初音ミク」をこつこついじって“聴ける”歌に仕上げるのもたいした違いはないのかもしれません。

否、むしろ「初音ミク」をいじっていた方が面白い、と思う人がいてもおかしくない、と私は思います。「初音ミク」ならご機嫌を伺う必要もないし、再レコにだって不満は言いません。なんせ、24時間あなたのパソコンに常駐している歌姫、なんですから。何より、生身の“歌手”の歌をちまちまいじっても、“歌手”の人がまるで自分の歌がうまくなったような顔をするだけですが、「初音ミク」の歌なら自分の“成果”として絶賛を浴びることになる――これってけっこう魅力なんじゃないかなと思うんですが。

そういう状況が進行した時に、「初音ミク」以下の自称“歌手”はその居場所をなくすかもしれないかな、とは思うのです。




・いわゆるJ-POPに対して持ち続けている違和感

以前からずっと思っていたことではあるのですが――“歌手”というのは歌のうまい人がなるもので、それ以外の要素は“歌手”にとっては無関係なものだろうと思っています。端的に言えば、その無関係なものとは“容姿”なのですが、歌がうまければ、容姿がどうであろうと“歌手”として存在していていいのではないかと、そう思うのです。

もちろん、例えば歌もうまくて、演奏も巧みにこなし、かつ作詞や作曲の才能もあり、おまけに容姿も優れている、というような、天が二物も三物も与えたような人がいたっておかしくはありません。そういう人が生まれてくる確率は低いにしても、歌手を志す人は多くいますので、絶対数が多ければ中にはそういう人が混じっていて、その才能ゆえに他の人よりも抜きんでて業界の頂点に立つ――という側面もあるのかもしれません。

それでも、言い方は悪いですが“美人”と“不細工”の世の中における割合を鑑みるに、「歌がうまくて容姿もいい」人と、「歌がうまくて容姿がいまいち」な人では、後者の方が多いだろうと思いますし、その両者が純粋に“音楽性”によってのみ評価されるなら、もっと「歌がうまくて容姿がいまいち」な人がごろごろしていてもいいような気がするのですよね。

しかし、現実的にいわゆるJ-POPのランキングを見てみると、どうでしょうか。あまりにも容姿の面で少なくとも並以上の人ばっかりすぎませんか。「歌がうまくて容姿がいまいち」な人が全くいないとは言いませんが、どうしてその割合は稀少なのでしょうか。

繰り返しになりますが、「歌がうまくて容姿もいい」人がいてもいいとは思います。そういう人が評価されることに何ら否定するところはありません。ただ、「容姿がいい」人ばかりのJ-POPランキングって、本当に“音楽”なんだろうかと疑問に思えてしょうがないのです。

いや、正直に言いましょうか。「歌がうまくて容姿がいい」人ならまだいいですよ。「歌が下手で容姿がいい」人がJ-POPのランキングには混ざっていたりしませんか。J-POPって、実は音楽じゃなかったりしませんか。

あまつさえ、例えば「自分の好みの異性(あるいは同性)」を語る時に、J-POPの自称“歌手”“ミュージシャン”“アーティスト”が例に挙がるケースが多々ありますよね。結局、J-POPに属する(特に上の方の)人というのは、広い意味で言う“タレント”であって、必ずしも“音楽家”ではないのかな、と考えてしまうのです。

こういう風に考えてしまう私は“音楽”に対してあまりに原理主義的というか、狭い了見で接しているのかもしれません。中高生の頃によく聴いていたのがZABADAKだったり、遊佐未森さんだったり、谷山浩子さんだったりしたので、そこらへんの影響は少なからずありそうです(笑)。




・「初音ミク」はJ-POPを変えない

J-POPに属する人が“タレント”である、つまり本来の意味で言うアイドル性によってその存在を認められているのだとしたら、バーチャル・シンガーである「初音ミク」がそこに入り込む余地はほとんどありません。皮肉な言い回しをすれば、J-POPはその本質が“音楽”ではないゆえに、「初音ミク」による侵食を受けずにすむ――そういうことなのではないかと思います。

また、言うまでもないことですが、“音楽業界”の広い裾野には、本物の“音楽家”だっていっぱいいらっしゃいますよ。それらの人たちにとっても、「初音ミク」のような“まがいものの音楽”は恐るるに足らないでしょう。彼ら、彼女らは自信を持って今まで通りの優れた音楽を世に問うていけばいい。

何より、自らの歌声に魅力のある歌手さんは、これからもその存在感を発揮してほしいなと思います。私の好きな歌い手さんはそういう人が多いですし、これからも応援していきたいなと心から思っています。

その一方で、「初音ミク」によって活動の幅を広げられるミュージシャンの方も少なくはないでしょうし、そういう人たちが様々な形でチャレンジを続けてくれることも期待しています。願わくは、そこから新たな才能が巣立ってほしい。「初音ミク」を足がかりに知名度をあげて、魅力ある歌い手さんと知り合い、意気投合して新たなユニットを立ち上げる――そんなサクセスストーリーが生まれたら、これ以上楽しいことはないでしょうね。

「初音ミク」は現実を一変させたりはしない。でも、ほんのちょっと、広い業界の片隅で、小さな小さな変化を、もたらしてくれるかもしれません。




……長くなりすぎたので、いつものゲーム主題歌の紹介は、別の日にまとめます……。
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テーマ:初音ミク - ジャンル:音楽

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この記事のコメント

はじめましてー
ミク関連ちょこちょこみてたらここにたどり着きましたw

今回の記事すごい共感しました。
最近の音楽は「アーティスト」が少ない気がしてなりません・・・(´・ω・`)
2007-10-03 Wed 22:29 | URL | ツナ #oh4NkpYI[ 編集]

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